2023.06.15 更新

第3回　2023年6月14日 (水)

　第3回の一流塾では、講師に海老根智仁氏（㈱レジェンド・パートナーズ 取締役会長、元㈱オプト 代表取締役 兼 創業メンバー、一流塾 第1期生）と冨田哲郎氏（東日本旅客鉄道㈱ 取締役会長）を、懇親会の特別ゲストには中須賀真一氏（東京大学 大学院 工学系研究科 教授）をお迎えしました。また懇親会には、一流塾特別顧問の福川伸次氏（(一財)地球産業文化研究所 顧問、東洋大学総長）と一流塾顧問の八木洋介氏（㈱people first 代表取締役）、一流塾の卒塾生の組織一流塾士会から石井宏明氏（㈱石井鐵工所　代表取締役社長）もご出席いただきました。

　第１部では、海老根氏より、『自社と自分の競争力の定め方～自分探しの第一歩～』と題して講義をいただきました。自社（自分）の強みは何かを突き詰めていくために自身を分析し、明確にした自身の強みを他にアピールすることが大切で、強みを言語化し、またそれを言葉で伝えるための自己紹介の仕方をご教示くださいました。最後に自分がどうありたいのか、そうなるためにやり切ることが極めると言うこととお話を頂きました。塾生からは、『非常に熱い講義で徐々に引き込まれました。プレゼンや普段の言葉の「バリ」については 気づいていましたが、いざ意識してみると本当に難しいことでありたくさんの気づきを与えて頂いた講義となりました。ありがとうございました。』等の感想がありました。

　第２部では、『ポストコロナ時代の鉄道経営』と題して冨田氏より講義をいただきました。講義では、国鉄民営化、東日本大震災、コロナ禍と3つのまさかで大変革をされた中で新たな成長戦略における挑戦についてお話しくださいました。鉄道業務と他部門との連携での新たなサービスや、社員の工夫による商品企画などニーズに応じたサービスへのシフトや、社員のエンゲージメントの向上など、急激な変化に対応するにはトップダウンとボトムアップの融合が必要、と熱く語られました。数々の困難を乗り越えられた自らのご経験をふまえ、「失われた30年、安定と停滞から挑戦と創造へガバナンスは自分で作り上げて自分の道は自分で切り開いていってほしい」と述べられました。
塾生からは、『言葉の一つ一つに「思い」「熱さ」が非常に伝わってきました。 コロナ禍において「社員は本当に頑張ってきた」という言葉、「鉄道がコロナの感染源だと 言われる理不尽さ」を語る姿に心を打たれました。 このような経営者ならついていきたいと思わせる先生でした。』といった感想が寄せられました。

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　懇親会では、一柳塾長による開会の挨拶ならびに、福川氏による乾杯の後、特別ゲストで、超小型衛星の第一人者の中須賀氏から『超小型衛星による新しい宇宙利用とビジネスの可能性』と題して卓話を頂きました。超小型衛星の特徴や開発の歴史などを具体的にご説明頂きながら、そのビジネスの可能性の広がりと将来性をご紹介頂きました。問題解決力を鍛えることが大切で、人生は問題解決の連続であり、失敗は大事。落ち込むことから多くの事が学べる。失敗はプロジェクト規模が小さいときに経験しておくべきとご説明され、そこからの学びを得ることが、人財開発を加速することになるとお話しされました。塾生からは「今まであまり関わったことのない分野の話でしたが好きな事を突き詰めた人たちの話は何でも共通することに感銘を受けました」などの意見が上がりました。

　卓話の後、懇親会からご参加いただきました特別顧問の福川氏、顧問の八木氏より塾生に向けて時勢を踏まえた迫力あるお言葉を頂戴し、一流塾士会会長の石井氏からは塾生に向け一流塾での積極的な学び方をご教示いただきました。その後は各班に先生が分かれ塾生と懇親を行っていただきました。塾生も先生方の貴重なお話を聞こうと身を乗り出して沢山の質問をしていました。

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　懇親会後、少人数で開催した塾生有志による塾長を囲む放談会では、スペシャルゲストをお迎えして議論が盛り上がり、ゲスト・塾生の交流はタイムリミット迄つづきました。

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【事務局長コメント】
第１６期の一流塾も第３回目となり、塾生も臆することなく、講師陣から貪欲に吸収しようという姿勢やリラックスして交流を楽しもうとする姿勢が多くみられるようになってきましたが、今回は一流塾OB生で初講師となった海老根氏が講義をされました。一柳塾長も教え子の登壇はいつもドキドキです。その他の先生方は安定感のある素晴らしいお話でした。さらに懇親会には一流塾卒塾生の組織塾士会会長も参加して和やかなムードになりました。塾長はやっぱり教え子が大好きですねー。次回は、いよいよ合宿研修！真面目な勉強の後は、深夜まで盛り上がりましょう！