一流塾(第15期)第4回合宿が行われました
2022.07.13 更新
第4回 2022年7月8日(金)・9日(土)
第4回の一流塾は、都心からわずか一時間、見渡すかぎり緑が一面に広がり非日常を味わえる「中伊豆ワイナリーヒルズ」にて合宿研修を行いました。全員にPCR又は抗原検査を義務づけ臨みました。講師には一柳塾長と木村皓一氏((株)ミキハウス 代表取締役社長)、懇親会の特別ゲストには野村忠宏氏(柔道家(オリンピック3連覇)、ミキハウス所属)、清水希容氏(空手家(東京オリンピック 空手 形 銀メダリスト)、ミキハウス所属)をお迎えしました。また懇親会には、一流塾特別顧問の福川伸次氏((一財)地球産業文化研究所 顧問、東洋大学 総長、元通商産業事務次官)と、同じく一流塾特別顧問斉藤惇氏((一社)日本野球機構会長 日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー、㈱KKRジャパンKKR Global Instituteシニアフェロー)、一流塾顧問の八木洋介氏(㈱people first 代表取締役、元㈱LIXILグループ執行役副社長)にもご出席頂きました。
第1部では、『ベンチャー政治家 田中角榮論』と題して、一柳塾長が講義を行いました。冒頭に塾長の幼少から現在に至るまでをDVDで紹介いただきました。そして田中角榮先生が通産大臣時代に自身が大臣秘書として側近だからこそ知りえたエピソードと共に、なぜ今なお政治家として高く評価されているのかという理由と、他人を引きつける魅力について、塾長の分析を交えた上でわかりやすくご講義いただきました。講義では当時、角榮先生がよくお使いになった言葉から自ら学ばれたことを、教訓5カ条としてお話し頂きました。「異なる三点から情報を取れ」や「まず、自分のアンサーを持て」などを具体的にご説明頂きながら、教訓5カ条を塾長の言葉で更にわかりやすい言葉で表現いただきました。更に、角榮先生が44歳で大蔵大臣になったとき、当初反目する官僚を僅か2か月で魅了し味方に付けたことなどを例に出しながら、角榮先生の優れた人脈作りとその秘訣をまとめた「角榮流 人脈作り10カ条」をご披露頂きました。塾生からは、「田中角栄さんの政治哲学のベンチャー経営に通ずるところを、細分化された内容で講義いただくことで、日々の行動に活かせる内容として学ぶことができました。夢と情熱を持ち、「人が何で動くか」を起点に行動し、最終的には人として誠実であることで世の中を動かした方だったということを学びました。感謝の気持ちを相手やその周囲の方々に伝えることが重要だと思いました。」や、「安倍晋三先生が凶弾に倒れ、心配・不安、そして悲しみの中、次世代リーダーへの姿勢を変えずご講義頂きました。辛い気持ちを押し殺し明るくご講義頂いたその姿も学ぶべきことであり、人間力の凄さを感じました。ありがとうございました!」といった声があがりました。
第2部では、木村氏が『誇りの持てる企業文化を』と題して講義を行いました。大阪駅に大きく掲げてあるミキハウスの看板を見ると大阪に帰ってきたと思えるほど定着しているとお話しされ、木村先生の創業時からのブランド戦略を50年貫き「いいものを安く」に疑問を持ち、確固たる自信をもって決断し付加価値を意識した「未来志向のブランドづくり」を実行するその大切さを塾生にお伝えいただきました。また、子供服を販売している責任として自社の利益だけではなく、教育活動、子育て支援、スポーツ支援など世界を目指す若い力をサポートする、という社会貢献活動とともに東京オリンピックの代表選手も多数輩出していることもご紹介されました。塾生からは、「大変人柄がよく、穏やかな木村社長であるが、さまざまな経営上の苦労に対して人一倍努力されたと思います。原点はくやしさであり、こんちきしょうの世界です。スポーツ選手を大事にされることも、アスリートが悔しさを一番知っているからだと思います。それを会社全体として応援する姿勢が、世界一のブランドをさらに向上させる原動力になるのだと感じました。」といった声があがりました。
懇親会は、一柳塾長による開会の挨拶で、一流塾に度々ご登壇いただいております安倍晋三先生の突然の訃報に会場全員で黙祷を捧げた後スタートいたしました。福川氏からは講話と乾杯の発声を頂きました。塾生からは、「福川先生のお話を聞き、やり残し、やり足りないことのないように時間を有効に使うことを心がけ、やり抜く信念をもって日々戦っていきたいと思います。」といった声が上がりました。
福川氏による乾杯に続き、特別ゲストの清水氏より『最高の演武を追いかけて』と題して、卓話を頂戴しその後空手形の演武を披露いただきました。清水氏につづき特別ゲストの野村忠宏氏より『戦う理由』と題して、卓話をいただきました。塾生からは「『変化を恐れない』の言葉が凄く印象的でした。極めても更に上を目指す思いが伝わりました。演武開始のスイッチの入れ替えは凄かったです。」、「オリンピックを3連覇したが、他の試合で負けているので勝ち続けたわけではない。ただし、3連覇は同じことをしても達成できない。環境も変わりライバルも研究しているので、変化に応じた対応が必要。まさに会社経営に通じる言葉でした。」など沢山の感想が寄せられました。
お二人の卓話後、各テーブルごとに記念撮影を行い和やかな雰囲気に包まれました。その後、斉藤氏、八木氏からそれぞれお言葉を頂戴しました。塾生からは「斉藤先生のお話でWeb3の時代となり、よりスピード求められるという点と、これからの時代正解のない問いにどう答えていくか。これから将来、今までの延長線上に答えはなく、創造していくことをあらためて痛感しました。」や、『八木先生の、「戦っていますか」「目標はありますか」「ライバルは」「世界で1位を目指していますか」の言葉は響きました。とりわけ、世界で戦っている清水選手、野村選手の話の後だったので、世界で戦う意識の欠如を痛感しました。』など多くの意見がでました。その後に行われた塾生による1分間スピーチではウィットに富んだスピーチが披露され、会場は大いに盛り上がり、優秀者には塾長と先生方から素敵なプレゼントが贈呈されました。
【懇親会風景】
懇親会の後は、一柳塾長と講師陣を囲んで2次会を行いました。一同、まじめな話から柔らかい話まで親睦を一層深めました。
翌朝は、塾長と八木顧問、塾生有志によるワイナリー見学を行いました。ガイドの方からはワインの製造工程について丁寧な説明があり、また施設には丹精込めて作られたワインの試飲コーナーなどもあって、塾生からも大変好評でした。
【ワイナリー施設見学の模様】
【事務局長コメント】一流塾の第15期第4回は修善寺での合宿研修でした。今回も塾長とご登壇の先生方、塾生、事務局も全員PCR又は抗原検査を実施し、感染拡大防止策を十分に図りながら開催いたしました。あいにくの曇り空で富士山は望めませんでしたが、中伊豆ワイナリーは過ごしやすい天候で塾生を迎えてくれました。開催直前、一流塾に6回ご登壇いただいております、安倍晋三先生が銃弾に倒れるというショッキングなニュースが入ってきました。塾長を心配する沢山のOB生から、メッセージをいただきありがとうございました。お忙しい中、駆け付けてくださいました先生方と共に無事に合宿が終了しました。現役生からは「合宿を終えた今、参加出来て本当に良かったです。 やはり合宿をすると塾生との距離感がぐっと近くなり塾生の全員と、この15期をもっと盛り上げて行きたいという気持ちになりました。」と疲れも吹き飛ぶ感想をいただき事務局一同大変うれしくなりました。8月は一流塾も夏休みとなります。9月には同期で仲が深まった塾生に会えるのを楽しみにしています。