一流塾(第14期)第9回が行われました
2022.02.19 更新
第9回 2022年2月16日(水)
第9回の一流塾は、「まん延防止等重点措置」が出されたため、講師の先生方、塾生いずれも会場参加とオンライン参加を併用した形での開催となりました。講師には魚谷雅彦氏(㈱資生堂 代表取締役社長 CEO)と、八木洋介氏(一流塾顧問 ㈱People first代表取締役、元LIXILグループ執行役副社長)を、懇親会の特別ゲストに白石真澄氏(関西大学 政策創造学部 教授)をお迎えしました。また懇親会には、一流塾特別顧問の福川伸次氏((一財)地球産業文化研究所 顧問、東洋大学総長)と同じく特別顧問の斉藤惇氏((一社)日本野球機構会長日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー、㈱KKRジャパン KKR Global Instituteシニアフェロー、前㈱日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO)にもご出席頂きました
第1部では『世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニーを目指して』と題して魚谷氏がオンラインで講義を行いました。魚谷氏は冒頭、資生堂の社長就任時の覚悟を語られ、「答えは現場にあり」と自ら現場に赴き社員と向き合うことで本音の言葉を聞き出し、社員の気持ちが「お客様中心に」という考えに変化していった取り組みについてお話しいただきました。また、リーダーとして明確なVisionを示し売上高1兆円を目指し達成するまでの取り組みを分かりやすくご説明くださいました。コロナによる経営危機の中でも、自社の原点を見つめなおし美を通じてよりよい社会の実現に貢献する活動や、日本のブランドとして安心安全に作り続けるために国内工場の建設など創業150周年を迎えた資生堂のミッション「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」をご紹介いただき、最後に多様性のある組織づくり、ダイバーシティが成長をけん引するものである、とお話しくださいました。塾生からは、「魚谷先生のオンライン越しにも関わらず伝わってくるパワーがリーダーとしてのカリスマであると身をもって経験することができました。」といった声が上がりました
第2部では、『人で勝つ』と題して八木氏が講義を行いました。冒頭、日本の労働生産性の低下など問題点をご説明いただき、企業経営において一番責任があるのは「人事」であり、正解のない先が読めない時代の中では、変化と創造が必要であり、本質を掴み覚悟と勇気を持ち結果を出してゆく人がリーダーである、とリーダーの役割や改革に必要な沢山のキーワードを明確にお話しくださいました。最後に、「パーソナリティーから大事なものをあぶり出し、『自分を駆り立てるもの=想いや志』を大事にしていって『巻き込む力』をつけてほしい。自覚と覚悟です。」と塾生を鼓舞されました。塾生からは、「いつも端的で分かりやすいお話をありがとうございました。本日も頭がゆさぶられました。」「 人を巻き込む。リーダーとは。リーダーの在り方を学ばせていただきました。資料もわかりやすくリーダー論、リーダーに必要なことを認識させられました。」などの声が上がりました。
懇親会では、福川氏から乾杯のご挨拶をいただいた後、特別ゲストの白石氏から、『ダイバーシティの時代』と題して卓話を頂きました。白石氏は、人口減少、少子高齢化のこの時代には、女性活用だけではなく、高齢者、チャレンジド、外国人など多様性を包含した組織と多様な働き方が求められると語り、外国人留学生の日本での就労率の低さ、体と性の違いの問題など企業の取り組みとして議論すべき点を指摘され経営者は、コンサル頼みではなく、ヒントは社内の声にある、それを活かしていくことが大切だと締めくくられました。
卓話の後、特別顧問の福川氏と斉藤氏から塾生への激励を交えたお言葉を頂戴し、講義からご参加の八木氏、白石氏にもご参加頂き塾生とのQ&Asessionが行われました。塾生からは、「質疑の時間だけでも大変聞きごたえがありました。」「卒塾も近づき先生のお言葉を1つでも学び、自分の血となり肉とるよう全力で頑張ります」という声が上がっていました。
【第9回事務局長コメント】 まん延防止等重点措置での開催となった今回は、塾生に加え、講師ゲストの先生も会場とオンラインでのご登壇に分かれることになり、会場・オンラインで4方向から6台のパソコンを駆使して執り行いました。久々の4方向オンラインで、事務局はドキドキでしたが、講義がスタートするとオンラインでも先生方たちの熱気は変わらず、素晴らしい講義をしてくださり、質問も多く上がりました。 直接会場で講義を行ってくださった先生には、お会いできる嬉しさと、一流塾ならではの先生との交流がとても楽しそうでした。懇親会では特別顧問の福川先生、斉藤先生はコロナに負けず毎回塾生を激励に来てくださり、卓話後の先生へのQ&Asessionは大いに盛り上がりました。 次回は、いよいよ卒塾式。塾生の一分間スピーチが今から楽しみです。