一流塾(第14期)第6回が行われました
2021.10.16 更新
第6回 2021年10月13日(水)
第6回の一流塾は、講師に三枝 匡氏(㈱ミスミグループ本社 名誉会長・第2期創業者)をお迎えしました。講義は、『強い経営者人材と企業変革パワー』と題して、三枝氏お一人にご担当いただきました。
序盤では、経営者に求められる「フレームワーク」について講義いただきました。この中では、三枝氏の不振事業再生のご経験から、強い企業には必ず「フレームワーク」を生み出すリーダーがいることをご紹介いただき、この「フレームワーク」の引き出しが多いほど成功へ近づくことを具体的に分かりやすくご説明いただきました。また、「フレームワーク」について、ご自身が経験した変革の事例などを用いてご説明いただきました。
終盤では、「変革を成し遂げる智と力」と題して、著書である「V字回復の経営」の主人公黒岩莞太を読み解きながら極めて厳しい業績が続く状況を打開し、厳しい市場環境の中でも業績を回復できるよう組織を変革するための取り組みについて順序だててお話しいただきました。
そして、リーダー自ら「変革の死の谷」を経験することで変革の原動力が生まれるとし自ら失敗を恐れず「取りに行く」行動が重要で、打開のカギを握る者は自分であり、海外企業家に負けない経営リテラシーが必要という三枝先生が導きだされたお考えをお話いただきました。最後に、経営リテラシーである「論理」に支えられた経営を行い、そこに「情」を添えることが強いリーダーの道であるとの言葉で塾生を激励されました。
講義の後には、一柳塾長が進行役となり、三枝氏と塾生とのディスカッションが行われました。塾生からは、変革を推進するための具体的なポイントや課題、三枝氏のご経験などについて、多数の質問があがりました。三枝氏からは、ご自身のお考えに加え、問題の本質を問い直しながら塾生の理解を深めるよう促され、活発なディスカッションとなりました。
塾生からは、「物事を学ぶ姿勢そのものを叩き込まれました。死の谷と隣合わせの経験をどれだけ積むかが経営者として重要だということを感じました。」、「『単純化へのこだわり』、『データであぶり出す』など自分に足りてない部分がハッキリわかりました。」、「冒頭でガツンと怒られた事が大変嬉しかった。課題を誰のためにやるのか、やったのかを見透かされました。」といった声があがりました。
なお今回塾生は、三枝氏の下記の必読書を事前学習し、事前課題レポートを提出して講義に臨みました。
【事務局長コメント】 今回の講義は、事前課題があり、三枝先生お一人で6時間の講義となりました。昨年と講義の構成も変更してくださり、塾生との対話を重視した熱のこもった講義に塾生も真剣に講義に聞き入り、ディスカッションも活発に行われました。講義後塾生からは「6時間は一瞬だった。素晴らしい後進思いの師だなと思いました。」と感激しておりました。