一流塾(第14期)第4回合宿が行われました
2021.07.20 更新
第4回2021年7月16日(金)・17日(土)
第4回の一流塾は、都心からわずか一時間、見渡すかぎり緑が一面に広がり非日常を味わえる「中伊豆ワイナリーヒルズ」にて合宿研修を行いました。コロナ禍での開催となり全員にPCR検査を義務づけるなど厳しい対応で臨みました。講師には一柳塾長と木村皓一氏((株)ミキハウス 代表取締役社長)、懇親会の特別ゲストには絹谷幸二氏(日本芸術院会員、画家(文化功労者))をお迎えしました。また懇親会には、一流塾特別顧問の福川伸次氏((一財)地球産業文化研究所 顧問、東洋大学 総長、元通商産業事務次官)と、一流塾講師の岩田彰一郎氏(㈱フォース・マーケティングアンドマネジメント 代表取締役社長、元アスクル㈱ 代表取締役社長兼CEO)にもご出席頂きました。
第1部では、『ベンチャー政治家 田中角榮論』と題して、一柳塾長が講義を行いました。冒頭に塾長の幼少から現在に至るまでをDVDで紹介いただきました。そして田中角榮先生が通産大臣時代に自身が大臣秘書として側近だからこそ知りえたエピソードと共に、なぜ没後28年が経った今なお政治家として高く評価されているのかという理由と、他人を引きつける魅力について、塾長の分析を交えた上でわかりやすくご講義いただきました。一柳塾長が、エリート官僚のポストを捨て天下りをせず、日本を良くしたいとの強い思いから起業したのが54歳。奇しくも角榮先生が総理大臣になられた歳と同じというところも深い縁を感じます。講義では当時、角榮先生がよくお使いになった言葉から自ら学ばれたことを、教訓5カ条としてお話し頂きました。「異なる三点から情報を取れ」や「まず、自分のアンサーを持て」などを具体的にご説明頂きながら、教訓5カ条を塾長の言葉で更にわかりやすい言葉で表現いただきました。更に、角榮先生が44歳で大蔵大臣になったとき、当初反目する官僚を僅か2か月で魅了し味方に付けたことなどを例に出しながら、角榮先生の優れた人脈作りとその秘訣をまとめた「角榮流 人脈作り10カ条」をご披露頂きました。塾生からは、「稀代の政治家である田中角榮先生の残された言葉や生前のお仕事振りは間違いなく経営へのヒントになるということ。この点は一柳塾長も力説されていましたが、本当にそのとおりと感じました。」「省内をまとめ、協力を得る人心掌握術、目先だけでなく先々を見通すビジョン、そしてそれらを周囲に理解してもらうメッセージと発信力、これらは経営者または経営幹部に求められることそのもの。政治と経営は異なる世界でも、国や組織を牽引する上ではトップマネジメントとして共通事項も多く、とても参考になりました。是非、人脈作り10カ条を実践したいと思います。」といった声があがりました。
第2部では、木村氏が『誇りの持てる企業文化を』と題して講義を行いました。講義の冒頭、木村先生の創業時からのブランド戦略を50年貫き確固たる自信をもって決断し実行するその大切さを塾生にお伝えいただきました。また、子供服を販売している責任として自社の利益だけではなく、教育活動、子育て支援、スポーツ支援など世界を目指す若い力をサポートする、という社会貢献活動とともに東京オリンピックの代表選手も多数輩出していることもご紹介されました。塾生に向け「知識より感性、今聞いた話を一つでも自分のものにしていってほしい」との激励の言葉もいただきました。塾生からは、「創業者の気迫とオーラをいただきました。ブランド戦略とイメージ戦略には相当なコストと労力を掛けておられるであろうと思います。だから安売りはしないと言い切れるのですね。」といった声があがりました。
懇親会は、アクリル板を活用し、ソーシャルディスタンスを図りながらのマスク会食になりました。一柳塾長による開会の挨拶、福川氏から講話と乾杯の発声を頂きました。福川氏からは、「この合宿を有益なものにしていってほしい。仲間と親密になって将来事業に役立つ関係を作るようにこの機会を有効に活用してほしい」とお話し頂きました。
福川氏による乾杯に続き、特別ゲストの絹谷氏より『動物と人間の分かれ道に絵画があった。その理由』と題して、卓話をいただきました。卓話では、投影を用いて自身の活動や若いころの作品を紹介され、「上手いだけでは個性がない日本は同じような人を育てることが多い。」と話され「芸術でも経営でも、他人と同じものを描いていては駄目。誰もが遠くから見て、この人が描いたと、わかるようなオリジナリティーがあることが必要である」と述べられました。塾生からは「様々な角度からの視点、そして人と違ったことを行う勇気に感激いたしました」といった声が上がりました。
絹谷氏の卓話後、岩田氏から「私も含めスマートフォンが手放せなくなっているがそれがどこまで真実で、どれがフェイクなのか、このような社会の中で我々はどうやって生きていくのか?事業をする中でAIに洗脳され操られていくのではなく何が真実なのかを見極めていく。それには沢山の道草も大切。」と塾生へ向けて講話を頂きました。その後に行われた塾生による1分間スピーチではウィットに富んだスピーチが披露され、会場は大いに盛り上がり、優秀者には塾長と先生方から素敵なプレゼントが贈呈されました。
懇親会の後は、一柳塾長と講師陣を囲んで2次会を行いました。一同、まじめな話から柔らかい話まで親睦を一層深めました。
翌朝は、塾長と塾生有志によるワイナリー見学を行いました。ガイドの方からはワインの製造工程について丁寧な説明があり、また施設には丹精込めて作られたワインの試飲コーナーなどもあって、塾生からも大変好評でした。
【事務局長コメント】 東京都は緊急事態宣言が発令されておりましたが、一流塾の第14期第4回は静岡での合宿研修でした。塾長とご登壇の先生方、塾生、事務局も全員PCR検査を実施し、感染拡大防止策を十分に図りながら開催いたしました。梅雨明け直後の中伊豆ワイナリーは、素晴らしい晴天で塾生を迎えてくれました。塾長はじめお忙しい中、駆け付けてくださいました先生方も、心なしかリラックスされた様子で、塾生とも和やかに懇親されていました。やはり裃脱いだ交流の出来る懇親会はとても盛り上がりました。また開塾式につづき塾生による2回目の1分間スピーチがありました。笑いに厳しい先生方の評価は??? まだまだ固いね(笑)。次回の1分間スピーチは12月3日の合同忘年会で行います。塾生の皆さん ウィットに富んだジョークを交えて頑張ってください。
合宿開催にあたり、感染防止用品などをご提供いただきましたOB生第10期(株)ヤザワコーポレーション代表取締役社長 矢澤栄一さん、第11期 関包スチール(株)専務取締役 谷本隆行さん、PCR検査情報のご提供をいただきました。第3期 川原経営グループ 代表 川原丈貴さん、第4期 いであ㈱代表取締役社長 田畑彰久さんに心より感謝を申し上げます。