2021.06.18 更新

第3回　2021年6月17日（木）

第3回の一流塾では、講師に井阪 隆一氏（㈱セブン＆アイ・ホールディングス　代表取締役社長）と冨田 哲郎氏（東日本旅客鉄道㈱ 取締役会長）を、懇親会の特別ゲストには野田 聖子氏（衆議院議員、自民党幹事長代行、元党・政治制度改革実行本部長、元衆議院予算委員長、元郵政大臣、元消費者行政推進担当・宇宙開発担当大臣、元総務大臣・女性活躍担当大臣、元自由民主党総務会長）をお迎えしました。また懇親会には、一流塾特別顧問の福川伸次氏（(一財)地球産業文化研究所 顧問、東洋大学総長）と同じく特別顧問の斉藤惇氏（(一社)日本野球機構会長日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー、㈱KKRジャパン KKR Global Instituteシニアフェロー、前㈱日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO）もご出席頂きました。

第１部では、『セブン＆アイ・ホールディングスの経営戦略』と題して井阪氏が講義を行いました。講義の冒頭、ご自身の幼少からセブンイレブンジャパンに入社後のエピソードをお話しくださり、入社後の商品開発の苦労話をデータをもとに分かりやすくお話しくださいました。また、51歳にして社長に就任されてからの加盟店との信頼関係を構築されるまでのお話を語っていただいた後、大型商業拠点などを例にあげ、グループ戦略の見直しの具体的プロセスや、流通のDXによってサステナブルな経営を目指している、と述べられました。KKD（勘、経験、度胸）ではなく、何事もデータを分析し、見極めることが重要とお話しされ、塾生からは 『コンビニ業界においても色々な事をして勝ち残ってる。DX、SDGSを念頭に置きデータを元に戦略を立てていて、参考となった』、『講師である井阪様自身の体験に基づく判断・戦略は、大変勉強になり、今後の自身の判断・戦略に生かして参ります。』など感想が寄せられました。

第２部では、『ポストコロナ時代の鉄道経営』と題して冨田氏が講義を行いました。講義では、これまでに直面してきた困難と、コロナ禍で直面している困難な中での、新たな成長戦略における挑戦をお話しくださいました。エキナカやＳｕｉｃａなどの社会のニーズに応じたサービスへのシフトや、社員のエンゲージメントの向上など、かつてない急激な変化に対応するにはトップダウンとボトムアップの融合が必要、と熱く語られました。数々の困難を乗り越えられた自らのご経験をふまえ、「ポストコロナ時代には企業自身も絶えず変化を続けることが必要で、自ら考え挑戦し、変化に対応していってほしい。」と述べられました。 塾生からは、『特に印象に残ったのは、エンゲージメント向上が何よりも重要と訴えていらしたことです。指標として出てくる以上、上下は必ずありますが、それに一喜一憂することなく、その先にある従業員のエンゲージメント向上、企業の活力向上をしっかりと念頭に置き、正しい方向に進んでいるかどうか、その道標として長期的な視野で活用することが重要だと考えさせられました。』、『安全は守るものではなく「つくる」ものという発言に、仕事に対する誇りを感じました。経営者が本気で接すれば社員に伝わるという答えがとても響きました』といった感想が寄せられました。

懇親会では、一柳塾長による開会の挨拶ならびに福川先生の乾杯の後、特別ゲストの野田聖子氏から『みらいを、つかめ』と題して卓話を頂きました。 野田氏は、入国管理法改正の不成立に触れながら、人口減少と移民問題、女性活用の重要性、海外人材の活用の重要性など日本の現状を分かりやすくお話しくださいました。また、総裁選に向かっての心構えなども述べていただきました。塾生からも『人口の問題、移民、女性、多様性について分かりやすく問題の本質を捉えたスピーチに感動した。是非日本初の女性首相になっていただきたく応援したくなりました』、『言葉に力があり、具体的で日本が内包する課題を分かりやすく理解することが出来ました。コミュニケーション能力に感服しました』など意見があがりました。

卓話の後、特別顧問の斉藤氏、同じく特別顧問の福川氏から塾生への激励を交えたお言葉を頂戴し、塾生からは、「緊急事態宣言で時間が短縮された中でも顧問の先生方のお話が聞けて良かった」「特別顧問の先生方のお話がいつも素晴らしいです」という声があがっていました。その後、講義よりご参加頂きました冨田氏も交え、講師の先生方と塾生とのディスカッションタイムとなりました。

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【事務局長コメント】 一流塾の第14期第3回も東京都緊急事態宣言の中、感染拡大防止策をとりながら、開催時間を20時までに短縮し、オンラインと会場のハイブリットで開催いたしました。 今回は第一講義にセブン＆アイ・ホールディングスの井阪社長、第二講義にJR東日本の冨田会長にご登壇いただきました。 お二人とも一流塾初登壇で、塾生も講義を楽しみにしておりました。両先生ともに講義では他で聞くことが出来ない経営者の苦悩や思いなど心の中のお気持ちを本音で語っていただき、メディアでは決して見る事、聞く事が出来ない内容で『さすが一流塾』と塾生からも声が上がっていました。 懇親会からは特別顧問福川先生、同じく特別顧問の斉藤先生もご参加され、熱のこもったお話をくださり、塾生は大変刺激を受けていました。 いよいよ来月は合宿研修です。塾長、先生、同期と楽しく懇親してほしいです。