一流塾(第12期)第8回講義が行われました
2020.01.22 更新
第8回 2020年1月16日(木)
第8回の一流塾では、講師に松下正幸氏(パナソニック㈱ 特別顧問(元取締役副会長)、㈱PHP研究所代表取締役会長、(公社)関西経済連合会副会長)と、斉藤惇氏(一流塾特別顧問、(一社)日本野球機構会長 日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー、㈱KKRジャパン KKR Global Instituteシニアフェロー、前㈱日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO)を、懇親会の特別ゲストに石井隆一氏(富山県知事)をお迎えしました。また懇親会には、一流塾特別顧問の福川伸次氏((一財)地球産業文化研究所顧問、東洋大学総長)にご出席いただきました。
第1部では、『松下幸之助の人生と経営観』と題して松下氏が講義を行いました。講義の冒頭、松下幸之助の生い立ちをお話しくださり、その後、現在売り上げ8兆円、従業員数27万人に成長したパナソニックの前身、松下電気器具製作所を創業し苦労の末、企業の真の使命を自覚し、松下電器製作所と改称し同時に『綱領・信条』を設定されたまでのお話を、エピソードを交えてお話しくださいました。次に「松下幸之助の経営」として出版活動や、コンテンツ制作等他業経営、社外以外の活動として松下政経塾の設立時の想いもお話しくださいました。最後には松下幸之助の孫として学んだこととして、人の話をよく聞く、自ら気づき学ぶ、素直な心を持つ、という3つをお示しくださり、最後に塾生に向けてビジネスマンの責務は『「愛されること」である、愛される仕事をしていく、それは奉仕の精神』と強調されました。塾生からは、「経営の基本中の基本を改めて勉強させていただきました。」「自修自得、社会のためになるかどうか、忘れずにいたい」といった感想が寄せられました。
第2部では、『経営環境の変化』と題して、斉藤氏が講義を行いました。はじめに、新時代となった今、富を生み出すものが物から情報へ移り、利便性が価値の主体となっているとお話しされ、これからの日本で考えられる問題点として、少子高齢化や反移民感情、賃金、物価の低上昇や教育力の低下などを世界の時勢の動きと共に丁寧にご説明いただきました。講義では沢山のデーターを示しながらの世界と日本の違いを理解しその中で見つけ出した課題をどのように解決していったら良いのかを的確にアドバイスくださいました。塾生からは、「年功序列を無くすことが必要であるという視点、経営者の覚悟が必要だと思った」「幅広い知見に圧倒されました。常に勉強を続ける意義を再確認した」「世界の動きの実態が正確に日本に伝わっていないという事が驚きでした」といった声が上がりました。
懇親会では、一柳塾長による開会の挨拶と、福川氏による乾杯の後、特別ゲストの石井氏から『グローバル時代のとやま未来創生』と題して卓話を頂きました。石井氏は、富山県の目指すべき将来像として、活力、未来、安心を掲げインフラ整備や移住促進、産業振興などの取り組みを分かりやすくご説明くださり、これからの富山県のビジョンを明確にし、富山県の魅力と更なる飛躍のために邁進されているとお話しくださいました。塾生からは「ぜひ富山に行きたくなりました。」「塾長と知事の掛け合いがとても面白かった」と気さくな石井知事にとても感動していました。
懇親会後の塾生有志による塾長を囲む放談会では、スペシャルゲストに官僚の方をお迎えし、日本経済のこれからをどう見ているのか?経営者として私たちは何をしていったら良いのかをご説明いただきました。塾生も問題意識が刺激され、熱い議論が深夜までつづき、大いに盛り上がりました。
【事務局長コメント】
年が明けて初の一流塾ですが、昨年の第8回は悪夢の塾長インフルエンザ事件がありました。あれから1年経ったのか~。と感慨深く思っていたところ、年明け早々風邪をひいてしまった塾長。今年はなんとか塾までに回復。元気いっぱいで私の拙い司会に野次(?)をとばしていました。やっぱり塾長が吠えないと一流塾じゃないなと思う今日この頃です。