一流塾(第17期)第7回が行われました
2024.11.14 更新
第7回 2024年11月13日(水)
第7回の一流塾では、講師に大田弘子氏(政策研究大学院大学学長、元内閣府規制改革推進会議議長、元経済財政政策担当大臣)と福川伸次氏(一流塾特別顧問、(一財)地球産業文化研究所顧問、東洋大学総長)を、懇親会の特別ゲストには藤沢久美氏(国際社会経済研究所理事長、元シンクタンク・ソフィアバンク代表)をお迎えしました。また懇親会には、一流塾特別顧問の福川伸次氏((一財)地球産業文化研究所顧問、東洋大学総長)、同じく一流塾特別顧問の斉藤惇氏(㈱KKRジャパン会長、前日本プロ野球コミッショナー、元㈱日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO)、一流塾顧問の八木洋介氏(㈱people first 代表取締役、元㈱LIXILグループ執行役副社長)、同じく一流塾顧問の白石真澄氏(ビューティ&ウェルネス専門職大学 理事長補佐、関西大学名誉教授)もご出席頂きました。
第1部では、『日本経済の成長戦略』と題して大田氏が講義を行いました。講義では日本の潜在成長率の上昇には国内投資の拡大(特に無形資産投資)、労働市場改革、生産性の上昇が必要不可欠であることを根拠となるデータをもとに分かりやすくご説明頂きました。そして、次世代のリーダーに求められる3つの力について述べられ塾生を激励されました。塾生からは、「日本の在り方に辟易せず、そこに建設的提案を行い続けながら、社会を前進させていく姿に感銘を受けました。」や、「改革はサブだけでなくロジが大事、との言葉に代表されるように非常に実践的な講義で、目からウロコが極めて大量に落ちたように思いました。」といった感想が寄せられました。
第2部では、『知の創新と循環で新しい日本を-日本経済、停滞から成長への途を探る-』と題して福川氏が講義を行いました。講義では、日本経済の低迷を招いた背景や原因を歴史的な流れに沿って具体的にお話し頂いた上で、日本回生のためには、知の創新と循環が必要であることを、政治・経済・教育・文化等、様々な角度から分かりやすくご説明頂きました。塾生からは、「日本経済の変遷について多面的な角度からお話を伺い、成長へのヒントを得ることができ、大変勉強になりました。」や、「日本経済の戦後からの復興や反映とその後の停滞について、その事業や原因に鋭く切り込んだ内容で、これからの時代を読むために非常に参考になりました。」などの感想が寄せられました。
懇親会では、一柳塾長による開会の挨拶と福川氏の乾杯の後、特別ゲストの藤沢氏から『資本主義的イノベーションと民主主義的イノベーション〜アフリカとデンマークの事例〜』と題して卓話を頂きました。卓話では、資本主義的イノベーションの事例として、アフリカの起業家精神が雇用創出・インフラ整備等に繋がっていることや、民主主義的イノベーションの事例として、デンマークの民主主義教育が産業創出に繋がっていることについて具体的な経験談をもとに分かりやすくご説明頂きました。その上で、海外事例からも学び、日本の中長期的な成長に繋げていって欲しいと塾生にエールを送られました。塾生からも「アフリカや他の国を精力的に訪問され、自分自身で感じることの大切さを身をもって経験されているので、講義に吸い込まれました。行動力を持って挑戦し続けて、会社を変えて行くリーダーになります。」や、「アフリカ、デンマークと現地に行かなければわからない鮮度の高い情報を共有頂き、反射として日本の在り方についても考える貴重な機会を頂いたように思います。」などの感想が寄せられました。
卓話の後、特別顧問の斉藤氏、顧問の八木氏、同じく顧問の白石氏より、塾生への激励を交えたお言葉を頂戴し、塾生からは、「斉藤先生のスターリンクの具体的な話が、どのように世界に影響を与えるのか、地政、軍事、通信、モビリティ、全てが戦略とビジネスがつながっていることに改めてスケール感に圧倒されました。」、「八木先生の数値化出来る事だけではなく、感性を磨くことが大事であるとの話は、とても共感できました。」、「白石先生にはマスコミやソーシャルメディアのあり方を「不倫」という切り口でお話しいただき、何が事実としての価値で、何が意図されて報じられているのか、俯瞰して思考したほうが良いというメッセージに学びをいただきました。」という声があがっていました。また、一流塾卒塾生の組織「一流塾士会」より、会長の中井氏(中井エンジニアリング㈱ 代表取締役社長 第4期生)、卒塾生の大橋氏(㈱大橋恒産 代表取締役第2期生)も参加され、懇親会は大変盛り上がりました。
懇親会後、少人数で開催した塾生有志による塾長を囲む放談会では、特別なゲストをお迎えして米国大統領選挙等の最新の話題で盛り上がり、ゲスト・塾生の交流はタイムリミットまで続きました。
【事務局長コメント】第17期一流塾も第7回目を迎え、塾生たちの積極性が非常に際立っています。講義後の質疑応答では次々と質問が飛び交い、講師の先生方も一つひとつ丁寧にお答えくださいました。第二講義では、一流塾の特別顧問である福川先生がご登壇されました。なんと先生は92歳であり、その貴重な講義を一目見ようと、多くの卒塾生も聴講に訪れていました。
懇親会では、参加された先生方の素晴らしいお話に、塾生たちは「毎回本当に勉強になります!」と感動していました。放談会もゲストをお迎えし、少人数ながらも大変盛り上がりました。次回の例会は年明けの1月ですが、その前に、12月には現役生と多くの卒塾生が参加する合同忘年会が予定されています。皆様、ぜひ楽しみにご参加ください。