一流塾(第17期)第6回が行われました
2024.10.11 更新
第6回 2024年10月10日(木)
第6回の一流塾は、講師に三枝 匡氏(㈱ミスミグループ本社 名誉会長・第2期創業者)をお迎えしました。講義は、『強い経営者人材と企業変革パワー』と題して、三枝氏お一人にご担当いただきました。
前半では、まず初めに、経営者に求められる「フレームワーク」について講義いただきました。この中では、三枝氏の不振事業再生のご経験から、強い企業には必ずこの沢山の「フレームワーク」を持った強い経営リーダーがいることをご紹介いただき、「フレームワーク」の引き出しが多いほど組織の解決行動を迅速化でき、会社を強くできることを具体的に分かりやすくご説明いただきました。また、具体的な「フレームワーク」について、ご自身が経験した変革の事例などを用いてご説明いただきました。その後は、「変革を成し遂げる智と力」と題して、著書である『V字回復の経営』の主人公“黒岩莞太”を読み解きながら、より実践的な内容を話され、極めて厳しい業績が続く状況を打開し、厳しい市場環境の中でも業績を回復できるよう組織を変革するための取り組みについて、順序立ててお話しいただきました。そして、経営者人材の力量は「変革の死の谷」の経験回数(失敗経験を含む)で決まることを、ご自身の経験談を交えてお話しいただきました。
三枝氏からは、自ら失敗を恐れず「取りに行く」行動が重要で、打開のカギを握る者は自分であり、海外企業に負けない経営リテラシーが必要という自らが導きだされたお考えをお話いただき、経営リテラシーである「論理」に支えられた経営を行い、そこに「情」を添えることが強いリーダーの道であるとの言葉で塾生を激励されました。
講義の後には、一柳塾長が進行役となり、三枝氏と塾生とのディスカッションが行われました。塾生からは、変革を推進するための具体的なポイントや自社の課題などについて、多数の質問があがりました。三枝氏からは、ご自身のお考えに加え、問題の本質を問い直しながら塾生に理解をより深めるよう促され、活発なディスカッションとなりました。
塾生からは、「一生懸命やってきたつもりでいましたが、私の経営人生はまだまだ甘かったと痛感させられました。もっともっと覚悟を持って経営にあたりたいと思いますし、すべては「論理」から始まると強く意識をしてこれから取り組んでいきたいと思います。」、「現場の豊富な経験と幅広い知見に裏付けされたお話は、とても重みがあり勉強になりました。フレームワークのそれぞれの内容は、細部にまでとても考え抜かれた綿密なもので、かつ単純で心に響く言葉を選び抜かれていると感じ、とても感銘しました。」、「昨夜ほど、超集中して講義を聴き、心を動かされた日は今までになかったほどでした。自分のための講義だったと潜在意識に落とし込んでいます。一流塾に入ることができて幸せです。」といった声があがりました。
懇親会後、少人数で開催した塾生有志による塾長を囲む放談会では、スペシャルゲストもご参加くださり、塾長、塾生と裃脱いだ交流を行いました。
なお今回塾生は、三枝氏の下記の必読書を事前学習し、事前課題レポートを提出して講義に臨みました。
『決定版 V字回復の経営』 2年で会社を変えられますか?(KADOKAWA 2023年4月)
『決定版 戦略プロフェッショナル』 戦略独創経営を拓く(KADOKAWA 2022年12月)
【事務局長コメント】今回の三枝先生の講義は、ディスカッションを含め約6時間もの講義となりました。」塾生との対話を重視した熱のこもった講義に、塾生も真剣に聞き入り、ディスカッションも活発に行われました。講義の後の二次会では、スペシャルゲストとして政治家の先生もご参加され、集中した講義の緊張感から解き放たれた塾生は大盛り上がりでした。