一志会 2010年10月に発足した限定メンバーによる
新しい形のコミュニティ

「一志会」第76回の例会が開催されました。

2023.08.28 更新

【小林 照子氏】

 一志会は、「公の精神」のもとに積極的に社会的責任を果たそうとの想いを共有する大企業経営幹部の「コミュニティー」です。8月24日(木)に、第76回例会を開催しました。ゲストとして、小林 照子氏(美容研究家・メイクアップアーティスト)をお迎えし、「美容的な生き方~人生100年時代、美意識を持って生きる~」と題したご講話をいただきました。小林氏は、一柳のテレビ番組で対談して以来、意気投合して意見交換する間柄です。

 小林氏は、まず「①プロフィール紹介」で、複雑な生育環境のもと、「信じるものは、自分の中にあるという「芯」ができた」5~6歳頃のこと、疎開先での貧しさとの闘いや、演劇サークルでの舞台化粧の経験によるメイクアップへの夢などのお話をいただきました。
 上京後、コーセーに入社、子育てとも両立しながら、メイクアップの腕を磨きます。30歳の時、大きな交通事故を契機に、自分の夢のためだけでなく、会社への恩返しにもなる仕事をしようと決意され、その後、「ザ・ベスト・メイキャップ」出版、からだ化粧、「ザ・ベストメイキャップスクール」開校、社内初の女性取締役就任、と活躍されて行きます。
 独立後は、美容の教育をもっと手掛けたい思いで、学校(フロムハンド小林照子メイクアップアカデミー)、研究所(美・ファイン研究所)を設立、更にテレビショッピング、高校、奨学基金と、活躍の場を拡げます。一柳も講師を務める「アマテラス・アカデミア」(女性リーダーを育成する私塾)も5期目となりました。
 「②自分の美意識の育て方」では、「皮脳同根」として、皮膚は最大の臓器、感覚器官であること、触れる(いたわる)効果について、また頭皮は有害毒素の排出器官であり、頭皮マッサージは毒素輩出とストレス解消に有効であることが説明され、会場で全員が頭皮マッサージにトライしました。また、印象表現の重要性、メイクアップで人生を変えた人達の紹介がありました。
 最後に「③美容的な生き方」で、各ライフステージにおけるホルモンの変化を乗り越えるためには美容が必要である、美容で朗らかに生きましょう、と述べられ、ご講話を締めくくりました。

 参加者からは、「女性向け商品のマーケティングに携わっているが、女性が求める美というものがやればやるほどわからない」との質問があり、小林氏は、「女性には自分を大事にする、いたわるという想いや、他者からほめられたいとい想いがあるが、それは感覚的なもので、論理的に説明できない、これを論理的に言葉にするのが男性の役割」と丁寧に回答され、参加者は思わず頷きながら、聞き入っていました。

 その後、会員企業の人事異動に伴う新会員の近藤・あずさ監査法人専務理事 執行統轄 東京事務所長と前任の山田理事長、ハウス食品の代表取締役社長に就任した川崎氏からそれぞれ挨拶がありました。
 さらに、坂本・SMBC日興証券副社長、島・島精機製作所代表取締役社長、神野・サーラコーポレーション代表取締役社長、杉山・SENマーケティング事務所代表から近況報告をいただきました。

 今回も、交流時間では、ゲストを囲んでの意見交換や、会員間の懇談の輪がいくつもできました。にぎやかに談笑が続く中で予定の時刻を迎え、次回例会での再会を約して、閉会となりました。

*経歴
 小林氏は、1935年生まれ。株式会社コーセーにおいて長年にわたり美容について研究。「ナチュラルメイク」を創出し、世界初のパウダーファンデーションや美容液など、数々のヒット商品を生み出し一世を風靡する。メイクアップアーティストの草分けとしても知られ、女優から一般の女性まで、あらゆる人を美しく輝かせることから「魔法の手」を持つと評される。1991年に独立し、「美」と「輝く魅力」をテーマとした株式会社 美・ファイン研究所を創立。肌を温めてリラックスさせ、冷やして引き締める「温冷美容」は、肌が必ずきれいになると話題になり、書籍をはじめ様々なメディアでも紹介されている。また、小林照子が1981年に創出した「からだ化粧」は、全身にメイクアップを施すという発想の唯一無二のアートとして、世界中で高く評価。ビューティコンサルタント、ビジネスに携わる一方、[フロムハンド]メイクアップアカデミー、青山ビューティ学院高等部の学園長として、美のプロフェッショナル、後進の育成に力を注いでいる。

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