一志会 2010年10月に発足した限定メンバーによる
新しい形のコミュニティ
一志会特別例会(パラマウントベッド視察見学会)を開催しました。
2020.02.12 更新
2020年2月7日
一志会では、定例の例会とは別に、会員有志が幹事となって、毎年、特別例会を企画・開催していますが、今回は、坂本氏(パラマウントベッド常務取締役)及び堆氏(宝印刷社長)が幹事となり、パラマウントベッド本社(東京都江東区)、その後、メディカル・デザイン・センター東京(文京区)、及び眠りギャラリー東京(中央区)を視察見学いたしました(会員13名が参加)。
パラマウントベッド社は、戦後まもない1947年(昭和22年)に、病院用ベッドメーカーとして創業、ブランド名「パラマウント」のもと、たゆまぬ高機能製品開発で国内の病院用ベッド分野では今日まで圧倒的なシェアを確保していますが、社会の変化を先通りするように、並行して「介護施設用」→「在宅用」→「コンシューマ用」分野へと積極的に進出しており、現在では総合ベッドメーカーに成長しています。
今回の視察見学を通じて、パラマウントベット社の成長を支えているのが、長年にわたる「睡眠の研究」(パラマウント睡眠研究所)による良質な睡眠を確保する製品開発力、及び病院をはじめとするベッド使用現場に密着したニーズの確かな把握によるソリューション解決提案力だということが理解できました。最近、認識が高まってきている大病院における個室病室の一括サービス提供は、個室利用度に応じた報酬方式で、まさに「as a Service」を具現化したものであり、他社の追随を許さない強みを発揮しています。このような新しい取り組みを病院側に理解してもらうための独自のシュミレーション施設の活用などを目にして、顧客目線での合理的な提案力が強味となっていることが伝わってきました。
さらに、2010年代から海外進出にも踏み出しており(ちなみに逸早く製造拠点として進出していたインドネシアにおける病院用ベッドでのシェアは6割)、今後、縮小する国内市場では高付加価値製品・サービスの提供、それに海外への本格的展開で、さらなる発展を目指していることなど、パラマウントグループを牽引する木村社長から、今後の経営についての抱負を伺うとともに、会員からの質問にも率直なコメントをいただき、大変有意義な意見交換会となりました。
最後に訪れた≪眠りギャラリー東京≫では、睡眠についての最新研究内容の説明を受けた後、快適な眠りとさわやかな目覚めを誘うという話題の一般家庭向け電動ベッド≪アクティブ スリープ ベッド≫を体験し、大いに盛り上がりました。
この後、会場を移動して懇親会となりました。参加会員が自己紹介を兼ねて視察見学の感想を述べ、パラマウントベッドからも睡眠研究所所長など協力いただいた関係者が出席されて、和気藹々とした交流を図ることができ、瞬く間に予定の時間を過ぎてしまい、実りの多い例会となりました。