一柳が代表幹事を務める構想エネルギー21研究会の第142回勉強会を開催しました
2022.09.26 更新
2022年9月21日 当社社長一柳が代表幹事を務める構想エネルギー21研究会の第142回勉強会を開催しました。
今回は『IMPACT Company – シュナイダーエレクトリックのサステナビリティ戦略-Digital partner for Efficiency & Sustainability』と題して、シュナイダーエレクトリック 日本総括代表 白幡晶彦様にお話しを頂きました 。
はじめに、同社のパーパス並びにミッションについての説明がありました 。
同社は、エネルギーとオートメーションに効率性と持続可能性(サステナビリティ)のためのデジタルソリューションを提供しております。そして、あらゆる人がエネルギーや資源を最大限活用することを可能にし、世界の進歩と持続可能性を同時に実現することを目指しています。ミッションは、持続可能性と効率性を実現するためのデジタルパートナーになることです。2021年売上高は約4兆円で、北米29%、欧州26%、アジアパシフィック31%とバランスの取れた地域展開をしており、100以上の国・地域で13万人以上が働いています。
次に、同社が目指す持続可能でレジリエントな世界をElectricity 4.0 と標榜し、Industry 4.0 と対比しています。電気は最も効率的なエネルギーであり脱炭素に向かう最良の方法で、デジタル化があらゆる可視化によって無駄の削減効率化を推進します。同社では、サステナビリティへのコミットメントを常に加速しており、長期間にわたる各業界から高い客観的評価を頂いております。ダボス会議「世界で最も持続可能な100社」コーポレートナイツ社発表で2021年度No.1であり、MSCIのESG格付けでは11年連続AAA評価であります。
更に、現在の最も大きな挑戦として、気候変動と社会的不平等に全力で取り組んでいます。具体的に2025年に達成を目指す11項目のESG目標を発表しています。・環境に配慮した製品からの収益を80%に成長 ・8億トン分の顧客のCO2排出削減、節約に貢献 ・サプライヤー上位1000社の排出を50%削減などです。同社の炭素誓約では、2050年にネットゼロCO2サプライチェーン(CO2オフセットなし)を宣言しています。
質疑応答では、「グローバル企業と日本企業のサステナビリティやカーボンニュートラルへの取組み姿勢の差異」、「日本企業の海外展開への取組み」、「集積データのビジネスへの活用策」などについての率直な意見交換で盛り上がりました。
今回の出席者からは、「同社がパーパスを明確にし、10年単位で長期の経営をしっかり考えると共に、経営陣が事業環境変化を的確に把握していることに、その必要性を再確認しました。」或いは「白幡講師から、グローバル企業はビジネスの世界で戦争をしているという言葉を聞いて、身の引き締まる思いをしました。」などの声がありました。
また、終了後の懇談会では、コロナ感染再拡大に留意して、マスク着用の会話を楽しみました。
【講師ご略歴】
白幡晶彦 (しらはたあきひこ) 様
シュナイダーエレクトリック 日本統括代表
Country President Japan Cluster, Schneider Electric
学歴
1994 年 慶応義塾大学文学部卒業
2009 年 豪 Bond 大学 MBA 取得
経歴
1994 年日商岩井(株)入社、自動車本部、南アフリカヨハネスブルグ支店等で勤務
2003 年ゼネラルエレクトリック入社、GE センシング&インスペクションテクノロジーズ(株)代表取締役社長、GE メジャーメント&コントロールアジア太平洋地区統括営業部門長等を歴任
2013 年シュナイダーエレクトリック入社、エコビジネス部門アジア太平洋地区統括バイスプレジデント、スマ ートスペース事業部グローバルコマーシャル統括バイスプレジデント、富士電機とシュナイダーの合弁会社 である富士電機機器制御(株)の副社長を歴任。
2018 年 1 月より、関連会社や合弁事業などを含む日本市場におけるシュナイダーエレクトリックのすべて の事業を管轄する統括代表(カントリープレジデント)、および、シュナイダーエレクトリックホールディング ス株式会社代表取締役社長に就任